ダニング・クルーガー効果で見るボウリングの上達法

ダニング・クルーガー効果で見るボウリングの上達法

ボウリングとは〇〇〇〇スポーツである

こんにちは、こんばんは。都留店担当の江川です

ボウラーの皆様は一度はこの言葉を聞いたことがあると思います。

「ボウリングとは、メンタルスポーツである」

ここで、一つ疑問点が浮かんでくるわけです。
「メンタル」というものは、あらゆるスポーツで必須の技能ではないか?
そう考えるなら、なぜ当たり前と取れることをわざわざ言うのだろうか、と…

今回は、皆様の上達の妨げになっているかもしれない、メンタルのお話について見ていきましょう!

なぜなに講座:「ダニング・クルーガー効果」とは?

むかしむかし、とある国に、「ダニング・クルーガー」という優秀なボウラーが居ました。

その人は、レーンコンディションの種類・変化に応じて、片手・両手を投げ分けレーン読みにも優れたボウラーでした。

その人の口癖はいつも「自分の投げ方には自信はないが、レーン読みには自信がある。私なんかでは一つの投げ方を極めることなど到底できない。だからこそ様々な引き出しを持っておき、状況に応じて投げ方を変化させる。自信はなくとも、経験や勉強、知識は裏切らない。だからこのスタイルだけは信用しているのだ」

と、いうボウラーが・・・

いませんでした(笑)

ダニング・クルーガー効果とは、自身の「能力」と「自信」に乖離が生じてしまう現象のことで、

「初心者⇒中級者ほど能力に対して過大な自信を持ってしまう」
「中級者⇒上級者になる道程で、自信を失い、能力に対して過小な自己評価をしてしまう」

こんな心理現象のことです。調べてみると、Nの字のようなグラフが出てくることでしょう。
ここでは、後者の「過小評価」がどんなことに繋がるかをお話しします。

過小評価、何がいけないの?

過小評価をしてしまうのは何もネガティブな人だけではないですよね。
自分を悪く思うからこそ、それをバネに努力したり、目標を高く持てたりと良いこともあります。

ですが…

ボウリングは、「技術」だけでなく「読み」も重要なスポーツです。

例えば自分の技術に自信がなかったり、周りと比べて自信を失ったりで、
「ちっとも上手く投げられない。板目1枚2枚合わせられないし、回転数も足りない。リリース時指の掛かりにもなんかブレがある気がするし…」
と、多少の誤差や自身の身体的な特性に対してずっと悩み、「完璧な投球ができた!」という感覚を長らく忘れてしまったとします。

そうするとどうでしょう。
指標となるはずの「自分の満足の行く投球」が定まらなければ、「レーンの変化」を感じ、立ち回ることができるでしょうか?

ストライクにならなかった原因が「投球技術」にあるのか、立ち位置やライン取りの「読み」にあるのか、これが分からずに苦戦している方も多く見られます。
そんなあなたへの打開策は…

①自分の投げているステージに合わせて合格ラインを設定する!
⇒最も大事なのは再現性です。理想に対して違和感があっても、それは理想であって合格ラインではないかもしれません。狙ったコースに大体近くて、あからさまに回転が抜けたり乗りすぎたりという感覚が無ければとりあえず合格でOK!というふわっとした易しい基準でも、特にハウスコンディションでは意識するとしないとでは大きな違いがあります。

②自信はなくとも、信頼はしよう!
⇒自分はまだまだだ、と思うのは決して悪いことではありません。ですが、ストライクにはならなくとも、10ピンや7ピンが残ったり、ジャストポケットよりほんの少し厚いヒットの時、
「ストライクにならなかったからダメ」ではなく、
「ある程度狙えていたから立ち位置を少し変えてみよう」「10ピンが残ろうとも幅が広いのはこの立ち位置だ」といったように、あからさまな失敗が思い当たらない限りはその投球を信頼して、微調整をするしないの立ち回りに活かせると良いですね。

③その謙虚さはいつかあなたの武器になります!
⇒能力に対して過小評価しすぎるのが良くないだけです。トップレベルの人ほど努力や勉強をし続けるのは満足していない証拠。でも、満足していなくとも「状況を読む」ことができるのは経験や知識を信頼しているからこそ。謙虚であることを忘れないということは、誰にでも出来る事ではない、とても強力な武器なのです。大事にしてあげてくださいね。

長くなってしまいましたが、この記事が誰かのボウリングの上達に繋がってくれることを願って、締めさせていただきます。
それでは、よいボウリングライフを!!

ダニング・クルーガー効果で見るボウリングの上達法」への2件のフィードバック

  1. 11月6日にブログを読みました。私は、メンタルが弱いです。今まで、定期的にボウリング大会に参加する事が出来ました。しかし、親を介護するようになってからは、定期的にボウリング大会に参加する事が出来ません。「ボウリングが楽しい」という気持ちが無くなってきました。どうすれば、「ボウリングが楽しい」という気持ちを持ち続ける事が出来るのか知りたいです。メンタルを強くする方法を知りたいです。

    1. ゐゑ さん
      コメントありがとうございます!
      ゐゑさんは、ボウリングのどんなところが楽しいですか?

      ボウリングの楽しさについては、人それぞれボウリングに関して何をしている時が楽しいかは異なります。
      実戦で上手くいかないことをも楽しんでいる人や、誰かと意見交換をしている時が楽しい人、自分の投球について研究している時・大会で投げる時・とにかくスコアが高い時…
      色んな楽しみ方があります。常にボウリングを楽しんでいる人も居れば、一瞬の「楽しい(達成感や無双感)」の為に悩みながらも練習したり大会に出る人も居ます。

      センターやいちボウラーとしては、色んな大会に参加してくれるということはとても嬉しいです!
      ですが、それが厳しい時期というのももちろんあると思います。それが枷になって、ボウリングが楽しくなくなってしまったり、辞めてしまったりするのが一番悲しいです。
      例えば、「周辺の大きな大会」に絞って出てみるのもひとつの手かなと思います。
      周年大会や、有名プロのチャレンジなど参加人数の大きい大会や、県の大会だったり、年末も近いのでマラソンボウリング大会などですね。

      人数やゲーム数の多い大会は、メンタルを鍛えるのにもうってつけです。長期戦が故のメンタルや集中力の持続や、打ち切れない時の立ち回りやライバルとの競り合い等々…
      メンタルは、「メンタルが弱いな」という経験を重ねることでどんどん強くなっていくものだと思います。筋肉は傷めて強くすると同じ原理ですね(たぶん)
      それに、大きな大会で立ちはだかる有名ボウラーってカッコ良いなって私は思っちゃいます。

      それは置いておいて…
      ボウリングの楽しみ方は大会が全てではないですし、なにより生涯スポーツですから、いつでも楽しい空間に帰ってくることはできます!
      常に楽しんでなくちゃいけないなんてことはありません。

      「好きな時に、好きな楽しみ方で、好きなだけ」

      これは大鉄則です!
      好きな事を楽しむために練習したり、情報収集したり、大会に出たりする。上手くいかなくて悩んだり、苦しい時もあるかもしれませんが、いつか「苦しいも、楽しむ」ことができるようになったら私は嬉しいです。
      その時にはもうボウリングの虜になって、沼から抜け出せませんから。待っていますね、沼のこちら側で———

      都留店担当 江川より

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