【ミニエッセイ】ボールと対話をすること

【ミニエッセイ】ボールと対話をすること

皆さん、こんにちは、こんばんは!都留店担当の江川です(^▽^)/

たまには思考を、つらつらと綴る回があってもいいのではないかと思ってこれを書いています。
どうぞお付き合いください。ちなみに余計な画像とか入れてないので、純粋な読み物としてお楽しみください。決して手抜きではありません。たぶん

「モノと話す」ということ

小さいころから母親によく言われていた、
「モノを丁寧に扱うことによって、モノは自分の気持ちに応えてくれる」
ということ。

これは決して物には八百万の神が~という訳ではなくて、
単純に物を乱暴に扱う人は物に嫌われるから、丁寧に扱いなさいよ。という意味合いでした。
そのお陰か、わたしは周りより物持ちが良い方でした。
ただ丁寧に扱うだけではなく、使ってて違和感があれば点検したり、直したり。こまめに気に掛けることが長持ちの秘訣だった気がします。

話は変わって、ボウリングは「人」と「モノ」の割合がどのように振られているでしょうか?
半々くらいかな。・・・面白くない答えだと思いましたか?でも、そう思ってもらった方が語りがいがあるってものです。

あなたであってあなたでないこと

ストライク、取ったら嬉しいですよね。いいスコアが出れば、やってやったぞって思いますよね。
自分がうまく出来たから。「人」:「モノ」は9:1、いや、10:0だから・・・?
当然ながら、どんなボールでも、どんなシューズでも、変わらず良い結果を出し続けられるボウラーなんてほぼ(ボールに関してはウレタン3つでデカい大会優勝した怪物がいるそうな)いないわけです。

  ストライクを取っているのはあなたであって、あなたでない

「いや、スコアの出せるボール選びが出来るのも『人』のスキルだぞ」
そう思う方もいるでしょう。わかります。わかるんですが…

対話をする=ボールからのアクションを受け取る

最初に投げるボール、ボールチェンジのタイミング。ライン取りのしかた。
その全てを知識や経験のみで判断出来ているボウラーは本当に少ないと思います。
これは良いか悪いかではなくて、「並の人間には不可能」だと思っています。当然私もできません。無理です。

それでは、他に何を基準にして判断しているか。それは、ざっくり言えばボールの動きです。
「やけに滑るように見える」「フッキングが思ったより早い」「そんな所で噛むのか」etc…

言語化すれば色んな表現がありますが、自分が放ったボールのレスポンスを受けて、情報として蓄え、判断しているのです。皆さんも無意識ながらボールと対話しています。ただ、それがどこかで昇華して、自らがこのスコアを取ったのだ。という思考になると、ボールからの声は聞こえなくなってしまう。

そうして─小さな違和感=ボールからの声─に気付けずに、
いつの間にかライン取りを、ボール選びを間違えていたり、10ピン地獄に嵌ったり、7-10や8-10スプリットが続出したり…という状況に陥ってしまうこともあるのです。

人間そんなもんです。自分だけの力じゃどうにもならないことは沢山あります。
トップレベルの人ほどシビアに、自分のボールの軌道や同ボックスのボウラーの軌道を良く見て、判断のタネにしています。

☆     ☆     ☆

私は10ピンが残りまくったり、7-10が出る時、フッキングや入射角、ピンアクションに違和感があると、

「こいつ元気ないからダメだぁ!」

と言ってボールを変えることがあります。
今の状況で全部倒すのキツイよ~って言っている、そんな気がするんです。
それで、次のボールに心の中で「やれるか?」って聞いたり。

へんてこな事言ってるかもしれませんが、皆さんもボールに元気がないな、と思ったらチェンジしてみたり、入念に手入れしたり、表面加工したり…その「声」を大事にしてあげてくださいね。

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