スパンとピッチの相関関係……

スパンとピッチの相関関係……

どうも、幸田店の「のっち」こと、野々山です♪

さて、先週まなインストが私のショート動画を掲載してくれたので、まずは「つかみ」代わりにハイスピード紹介動画のフルバージョンをどうぞ♪

あぁ……ずんだもん……調子に乗ってしまったばっかりに(笑)

このシリーズも回数を重ねてきました……これ、けっこう編集に時間がかかるのですが自己満足でこつこつと編集しております(^^;

このハイスピード、かなりキャッチ感の強さを感じました!ただしポリッシュ仕上げなので、朝一専用というわけでもなくミディアムヘビーを中心に幅広いレーンコンディションをカバーできる、長時間使用可能な仕様となっておりますです\(^o^)/

さてさて、新作ボールの紹介はこの辺にしておいて、今日はタイトルにもある「スパンとピッチの相関関係」についてざっくりとお話をさせていただければと思います。

ボウリング用語で言う「スパン」とは、親指の穴から中指(および薬指)の穴までの距離の事を言います。

当然、手の大きい人の方がスパンは広くなりますし、手の小さい人の方がスパンは狭くなりますが、それらをベースとして、あとは個人的な好みで広めが好き、狭めが好きというのがあるので設定が決まっていきます。

ちなみに私は手が小さめでかつ、スパンは狭め派なので、手の大きい人が私のボールを持ったら「なんだこれ、ハウスボールか?」と思われるかもしれません(笑)。

そしてピッチというのは、穴の角度の事となります。ボールに対して特に角度を設定せず、垂直にドリルされた穴の事を「0ピッチ」と呼んでおり、穴に意図的に角度をつける場合はその方向によって「レフト」「ライト」「フォワード」「リバース」と呼んでいます。

「レフト」は穴を左向きに角度をつける事、「ライト」は右向き……このあたりはその単語の意味でわかりやすいと思います。

「フォワード」というのは、ボールを握る際の角度が鋭角(内向き)になる方向となります。つまり親指の穴の場合は中指・薬指側に、逆に中指・薬指の場合は親指側に向かう角度がフォワードとなります。

「リバース」はその逆で握る際の角度が鈍角(外向き)になる方向なので、こっちは単語からも理解しやすいかと思います。

レフトピッチとライトピッチの事を「サイドピッチ」とか「ラテラルピッチ」などと呼んでいます。親指のサイドピッチは手の形状やその人のリリースのクセなどを材料として決定するのが一般的で、サイドピッチを変更する事により回転の向きも変わる場合があるため、変更などを検討する際はドリラーさんと慎重に話し合うのをおすすめします。

ちなみに右投げの人の場合、中指にはレフトピッチが、薬指にはライトピッチがまず間違いなく入っています……ボールが丸いので、双方0ピッチでドリルすると中指の穴と薬指の穴が奥で繋がってしまいます(笑)

そしてフォワードピッチとリバースピッチの事は「バーティカルピッチ」と呼んでいます。フォワードピッチは握る際の指の角度が鋭角になるため、ボールを支えるのに必要となる握力が少しで済むというメリットがある反面、フォワードを強くしすぎるとリリース時に抜けにくくなるというリスクがあります。逆にリバースピッチは握る際の指の角度が鈍角になるため、スムーズに指が抜けやすいというメリットがありますが、リバースを強くしすぎると抜けやすくなりすぎてボールを支えるのに握力が必要となってしまい、力んでしまうあまりこちらも指抜けが不安定になるというリスクがあります。

バーティカルピッチはお客様の体格や手の大きさ、関節の曲がりやすさ、そしてリリースのクセなどを材料として決定するようにしています。これらも変更を検討する場合はドリラーさんと慎重に話し合うのをおすすめします。

そしてこのバーティカルピッチ……実はスパンと重要な相関関係を持っています。

と言いますのは、先ほど中指・薬指のサイドピッチの話でも触れましたが、ボールというのは球体であるため、仮に3つの穴を全て0ピッチでドリルした場合、穴はボールの中心に向かう角度となるので、それぞれの穴は奥で少しずつ近づきます。つまり、全てが0ピッチだったとしても握る角度としては指は内側に向かうような角度となります。

そして、この角度はスパンが広い人ほど鋭角に、逆にスパンが狭い人ほど鈍角になります。

ただし、ボールを握る際に快適とされている角度は手の大きさに関わらず共通であるため、スパンが広くて角度が鋭角になってしまう人のボールにはリバースを、逆にスパンが狭くて角度があまりつかない人のボールにはフォワードを入れるのが一般的とされています。

先日来店されたお客様が「ボールが重いから軽いのにしようか悩んでいる」と相談されたのですが、今使用しているボールが既にかなり軽いボールであったため、「今使っているボールを見せてください」とお願いして確認したところ、親指はガバガバで、指を入れた際に目に見えて隙間があいているのと、小柄でスパンも狭いタイプのお客様にもかかわらずフォワードピッチがほとんど入っていませんでした……これではボールを握る際に相当な握力が必要であり、重く感じるのも無理はないと思いました。

そのお客様とは「これから二人三脚で改善していきましょう」と、今までの間隔もあるので急に標準的なピッチにするのは無理があるけど、少しずつ正しい方向へお導きさせていただく方向で話をしました。

日本人は性格的におとなしい人が多いとは感じますが、うまくいかない時には「自分が下手なせいだ」と自分のせいにして自己完結せずに、是非信頼できるドリラーまたはプロボウラー・インストラクターの方を見つけて相談される事を強くおすすめします。ボールが合っていなかったら修正するべきだし、仮にボールに問題が無かった場合でも「何に気を付けて練習するべきか」などアドバイスがもらえると思います。

長くなりましたが……よきボウリングライフを(^^)/

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