データで勝つボウリング理論~中級編~

データで勝つボウリング理論~中級編~

競技やスポーツにおいて、つきまとう大敵。迷い。

判断力や集中力が無意識に、迷いによって削がれて、気づけばスコアを落としている。
誰にでもある経験と思います。

今回は、そんな「迷い」の一つの要因となる、ボールチェンジのお話です。

ボールチェンジを自分の戦法に取り込んでいる方は多いかと思います。
ですが、そのチェンジ・・・

明確な基準・根拠を持っていますか?

コンディションの「変化」や「読み」といった、目に見えづらいもの・自分の力で左右しにくいものに立ち向かうとき、度々「迷い」が邪魔してきます。

たとえば、「駆け引き」という言葉。
競技だけではなく、恋愛にもよく使われますね。
答えの分からないものに対してあれこれ試行錯誤して試しているうちに、不安になって正しい判断ができずに失敗して後悔したり、
経験に基づいて、ある程度確立したデータやセオリーに沿って行動することで、自信を持った状態で成功させ続けたりと、
明暗が分かれるのがこの「駆け引き」かと思います。

皆さんの甘酸っぱい青春時代、思い出しましたか?
今、青春を謳歌している方たち。GOOD LUCK。
恋愛にセオリーなんかあるのかという疑問には答えないでおきますが、そういったマイスターや指南本がたくさんあるということはそういうことなんでしょう。多分。

それはさておき、ボールチェンジで迷うとどんなことが起こるか挙げてみましょう。脅しではありません。実際の話です。

「迷いつつ変えたボールで、立ち位置を何枚目にするか決めかねている状態で、投げて確かめようとしたら投げミスしたりしなかったりを繰り返して、結局どのコースが正しいか気づくまでにそのゲームが半分終わり、見つけたと思ったらすぐコンディションが変化してまた分からなくなった…」

気の迷いで集中力を削がれ投げミスし、焦って判断力が鈍ってどんどん分からなくなってまた投げミスする――――この無限ループほど怖いものはないですね。

そんな時、自分の中でボールチェンジのタイミングや立ち位置の基準をあらかじめ決めておく、ということが一つの解決法になります。
基準というのはとても大事なもので、思い通りにいかなかった時に何が違ったのかを推し量る材料になります。
基準の決め方をいくつか紹介しましょう。

〇Aボールで15枚目から投げて刺さり始めたらBボールで10枚目から投げ、合わなければCボールで20枚目から投げる
⇒ボールにはどうしても、その人の球速や回転数によって良いパフォーマンスが出せなくなる立ち位置の限界があります。そのデータを取ることによってマイセオリーを確立する方法。

〇自分で自信のある投球、コースを通せたのにも関わらず、全然ストライクを取れない時にチェンジをする
⇒ポケットに入ったとしても、入射角が小さすぎたり大きすぎたりすると、7~10番ピンのどれかが残る確率が上がります。ボールごとに立ち位置を対応させておくとなお良し。(Aボールで〇枚目の時にBボールは〇枚目、という感じ)

〇迷子になった時に、コンディションの変化に左右されにくい緩いボールに変えてみる
⇒オイルの荒れ方次第では、曲がりの強いボールは少しのミスでも全然違う動きをすることも。時には耐える時間も必要です。

みなさんもきっと、ボールチェンジのタイミングや基準はなんとなくはあるよって方は多いとは思いますが、迷ってしまうときは上のように文章に起こしてみたり、色んなケースを想定しながら練習の時にデータを積み重ねておくことで、その迷いを解消してみませんか?

練習や実戦の経験も、感覚ではなく明確なデータとして自分の中に残すことで、迷いや不安を減らしてスコアアップに繋げられる。と私は思います。

迷いながら投げミスするより、堂々と

「ここにこのボールで投げ込むんだ!」

と思いながら投げミスしましょう!ミスは悪いことではありませんから。カバーすればいいだけです!

それでは皆様、自信に満ち溢れたボウリングライフを☆彡

筆・江川 遥輝

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