アニマルリーグ

アニマルリーグ

【狐ヶ崎店】 矢野欽太

皆さんは、アニマルリーグをご存じでしょうか?

アニマルパターンと呼ばれるPBA(アメリカのプロボウリングツアー)で使用されるレーンコンディションで戦うリーグ戦です。何と言っても、レーンコンディションが難しいというのが特徴です。

N&Kグループでは、狐ヶ崎ヤングランドボウル、坂東ファミリーボウル、幸田セントラルボウルで毎月アニマルリーグを開催しています。

狐ヶ崎では昨日(1/8)、1月度のアニマルリーグを開催しました。レーンコンディションはヴァイパーと呼ばれる37フィートのコンディションです。

ヴァイパー37 

やはり難しかったです。そして昨日は、狐ヶ崎ヤングランドボウルのジュニアたちも5人参加しました。そのジュニアたちは、これから国体予選、国体を目指しているので、スポーツコンディション(難易度が高いコンディション)に慣れておかなければなりません。国体や全国大会はジュニアでもスポーツコンディションの場合がほとんどです。スポーツコンディションを投げたことがないボウラーがいきなりスポーツコンディションを投げてもまずスコアーになりません。やはり練習して対策を学ばなければなりません。

例えば、難易度を1から10に例えて、10を最も難しいコンディションとします。

こういう(難易度10の)時は、いわゆる「中遅、外早(なかおそ、そとはや)」と呼ばれる、引っ張ると曲がりすぎるしボールが外に出てしまうと戻ってこないコンディションに感じます。普段ハイスコアーレーンと呼ばれる「引っ張ってもOK、外に出てもOK」しか知らないボウラーはパニックになってしまうでしょう。スポーツコンディションを知らない人の中には怒り出す人もいます。

スポーツコンディションの対策についてお話をしましょう。

例えば、難易度が10のコンディションでも、投げるラインや使うボールによって難易度を7→5→3と下げることは可能です。難易度3くらいになれば、それまで「全く対応できない!」と思っていたコンディションでも「何とかなるかも?」と思えるようになります。

もし、外のラインがものすごく早く感じていたとしても、ソリッド系の強いカバーストックのサンディングボールを投げれば、曲がりを感じられます。「早い!」というプレッシャーから解放されます。特にストローカー系のボウラーはこういう感覚はわかりやすいと思います。

もちろん、引っ張ってしまう失投は、裏のノーヘッドになることもありますが、フッキングポイントがこのあたりに行っていればポケットはつけるといった感覚が出てきます。この時点で何難易度は10から一気に5くらいまで減ります。

あるいは、ボールが曲がるボウラーであれば、「中遅、外早」のラインよりもさらにインサイドに入った時に、「中遅、外早」の程度が和らぐように感じるラインが出てきます。あるいはサンディングされたウレタンボールを使うと中遅で動きすぎて難しかったラインが、何とか克服できそうなくらいまで感じられることがあります。

難易度が下がったとしても、やはり難しいですから、失投すればそれなりの結果になってしまいますが、「自分がしっかり投げられれば何とかなる」という感覚の中で投球することができます。

そのうちレーンが変化してきて、若干でも失投が許される幅を感じられるとスコアーが打てたりします。普段のハイスコアーコンディションでは気が付かないようなわずかなハイスコラインを感じられるようになります。

昨日参加したジュニアは、アベレージ170くらいから200くらいの選手ですが、最初は120点くらいでスタートした選手もアドバイスを受けながら、最後は何とか克服できそうだというレベルまで行きました。ラインをうまく見つけて最終ゲームに244までスコアーを伸ばせたジュニアもいました。

リーグ後に感想を聞いたら「何とかなりそうな気がした」とか「次はしっかりスコアーを打ってみたい」といった前向きな言葉を言っていました。

レーンコンディションに関しては様々なボウラーがいろいろな意見を持っていると思います。

「やっぱりスコアーが出やすいレーンコンディションが良いよ!」というボウラーは多いと思います。

ハイスコアーの打ち合いで戦うボウリングが面白いことも知っています。

でも僕は、「自分が頑張れば何とか克服できるコンディション」が実は一番面白いんじゃないかと思っています。自分が「難しいぞ!」と思っていたコンディションを克服できた時が、やっぱり一番満足感を感じるからです。

ボウリングはいろいろな楽しみ方ができます。もしよかったらアニマルリーグにもチャレンジしてみてください。

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